出産体験記
シドニーから東京に戻って来て、毎日仕事に追われているうちにあっという間に2年が過ぎて
2017年8月の終わりに、男の子が生まれました。
出産は、人生で一番辛かった…指の切断より痛いと聞いていた痛さはそこまでではなかったけれど、
いつ終わるのかがわからない分、覚悟していたのの1.7倍くらい辛かった>_<
入院中、出産の記録をiPhoneのメモに残していたので、忘れないようにアップ。
予定日まであと10日という日の検診で、子宮口が全然開いておらず
これ以上赤ちゃんが大きくなったら出すのが大変だ〜と焦り始める。
毎日ラズベリーリーフティーを飲み、地下道やデパートなど涼しめな場所をたくさん歩いた。
入院前日(予定日まで4日)・・・
朝から何度もおなかがキューッとなる。
これが前駆陣痛?と思いながら、夫と近所のカフェで朝ごはん。
お昼頃には遠のいたので、代々木上原まで歩いて会社の先輩とハリッツでドーナツを食べる。
クリームチーズドーナツがおいしい。
入院当日に日付が変わる頃、 赤ちゃんが下がってくるようにと家中を雑巾掛け。
午前1時、10分に一回ぐらいの間隔で陣痛が来てることに気づく。
2時から「陣痛きたかも」というアプリで間隔を記録、興奮して眠れない・・
5時、このまま破水したらお風呂に入れないと思い、シャワーを浴びる。
6時前、病院に電話。
ご飯を食べたりしながら1時間様子を見て、破水や出血がなく胎動があれば朝9時に予約していた検診に来てくださいと言われる。
6時半、ご飯を食べたら眠くなり、1時間半寝る。
8時過ぎに起きると、陣痛が14分間隔に長くなっていた。
登録していたkmタクシーの陣痛タクシーで病院へ向かう。防水シートがあったり、安心だった。
9時から検診。赤ちゃんはまだ下がっていないけど、いい感じのおしるしがあるし子宮口も開いてきているからもうすぐだよ〜と家に返される。
が、10時に病院を出てすぐに、5、6分間隔で陣痛が来るようになる。
ひとまず家に帰り、約束していた父と12時にせきぐち亭でランチ。
ハンバーグを食べている最中も5分おきに陣痛が来て、う〜〜〜と言いながら完食。
13時、病院へ電話し、タクシーで父と病院へ。
モニター検査で規則的な陣痛を観測、内診すると子宮口4cmだったので、入院が決定。
ベテラン助産師さんから、
陣痛が来ているときは意識して呼吸をしなさい。何回か呼吸すれば遠のくから。
陣痛がおさまっているときはしっかり休憩するように。眠っちゃうくらいにね。
とアドバイスを受ける。これ、後からめっちゃ役に立ちました。
水分補給がマストとの助言をもらい、コンビニで1Lのポカリを買ってLDRに移動。
14時半、もう一度モニター検査。陣痛が3分間隔になり、おなかより背中が痛い。。
助産師さんが横向きだと楽と教えてくれ、気が紛れるようにと音楽をかけてくれた。
ノートルダムの鐘の荘厳なオーケストラで、陣痛の重厚感が増す気がしたw
15時過ぎ、内診の結果まだ子宮口がそんなに開いてないとのことで様子見になる。
小上がりのようなスペースに四つん這いになったりしてみたけれど、分娩台で横に寝るのが一番楽だった。
16時過ぎ、夫到着。陣痛がくるたびに背中をさすってもらう。これでだいぶ痛さが紛れた。
16時半ごろ内診したら子宮口が7cmとなっていたので、ここからモニターをつけっぱなしに。
赤ちゃんが降りてきているのか、赤ちゃんの心拍を確認する器具をつける位置がどんどん下がっていく。
この調子なら18時19時頃には生まれるよーと言われたけど…
なかなか陣痛の間隔が狭くならず、子宮口全開には至らず、赤ちゃんが止まってしまったようで4時間ほど終わりの見えない陣痛に苦しみ続ける。
途中後位破水して、陣痛で息を吐くときにちょろちょろ水が流れる感じがあって気持ちが悪かった。
いきみたい感じがあっても、逃せるなら逃しましょうと言われ、必死で息を吐いて力を抜く。
興奮なのか疲れなのか、足が震えますと言ったら、しっかり息を吸うようにと言われたので
陣痛が来るたびに時計の秒針を凝視しながら息を吸いまくった。
21時10分、なかなか進まないので陣痛促進剤投与。夫に同意書にサインしてもらう。
12mlからスタートして、30分頃には24mlに増やしたところ、陣痛が頻繁に来るようになる。
ただ痛みの程度はそこまで強くならなかった。
お腹の張りと連動しない背中の痛みは、あかちゃんが動いてる証拠だ〜と思って耐える。
父と夫が交代で背中をさすってくれ、陣痛が落ち着いている間も背中をさすってもらうと気持ちよくて、何回か寝落ちした。
22時半ごろ、膀胱が赤ちゃんの邪魔になってるかもしれないので導尿、激痛。。
その後は酔っ払ったときみたいに細かいことがどうでもよくなり、これがいきみたいってことなのか息を吐くのが長めになり、ワンワン叫びまくる。
内診したら子宮口全開!ただ、頭は見えそう程度。
いきみたかったらいきんでいいよと言われ、23時頃やっっっと分娩台を用意。
人工破水して勢いで頭を出すことに。
もう頭は見えてきているので、でっかいう⚪︎こを出す感じでながーくいきんでくださいと言われる。
声も息も出さずに押し出す方が、力が伝わりやすいとのこと。
陣痛が来るたびに、あっぷっぷ顔でひたすらいきみまくる(力入りすぎてたのか、顔が赤いブツブツだらけになってたらしい)。
助産師さんが肛門に指で栓をし、膣に手を突っ込んで赤ちゃんを出そうと引っ張っている?もう何が何だか状態w
陣痛でいきんで頭が出そうになっては、陣痛が終わって力が入らなくなり頭が引っ込むを繰り返す。
両足を腕で抱える体勢にしてみたら力が加わりやすくなったのか、ようやく頭が出た!
あとは短くハッハッハッハッと息を吐いて赤ちゃんの肩、体を出していく。
股の間を見ててねー見ててねーと言われて、、、
赤ちゃん誕生!
生まれた瞬間の感想は、
こんなに大変だったのに意外にちっちゃい!
ようやく終わった、良かったー!だったかな〜
生まれてしばらくの間泣き続けた赤ちゃん、長丁場お疲れ様。
生まれてすぐに胸に乗っけてもらった赤ちゃんは、泣いててあったかくて
まだまだ自分の子っていう実感がまだなくて、不思議な感じでした。
これからよろしくね。